アメリカ英語とイギリス英語には違いがある——これは、もはや広く知られた事実ですよね。
つづりだけでなく、使われる単語やフレーズ、スラング、そしてもちろん発音も異なります。
イギリスのパブに入ったとき、周りの会話の半分以上が理解できない…なんてことも、実際にありえる話です。
もし「そんなのはイヤ!」と思うなら、イギリス人の友達と自然に会話できるよう、私たちがしっかりサポートします!
[ez-toc]
イギリス英語のフレーズ50選&その意味一覧をご紹介!
イギリス人の友達グループの中で、ジョークが分からずひとりだけポカンとしてしまったことはありませんか?
みんなが大笑いしている中、自分だけ気まずく笑っていた…なんて経験、あるかもしれませんね。
でも安心してください!このフレーズ集を読めば、そんな状況になる可能性はぐっと減ります。
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よく使われるイギリス英語フレーズ
このセクションでは、使うだけで“イギリスっぽさ”がぐっと増す表現をご紹介します。中には、テレビや映画でよく耳にするおなじみのフレーズもあるかもしれません。
- Alright?
北米では「OK?」という意味で使われますが、イギリス英語では「元気?」や「調子どう?」といったあいさつのニュアンスになります。
- I’m knackered
「めっちゃ疲れた」「クタクタだ」という意味です。
- Cheeky
いたずらっぽい、ちゃめっ気のある、という意味で、子どもや友達に対してよく使われます。
- Bloody
「とても」「すごく」という意味で、これぞイギリスらしい表現。強調したいときによく使われます。
例:It’s bloody cold today!(今日はめちゃくちゃ寒い!)
- I’m pissed
アメリカ英語での「怒っている」とは異なり、イギリス英語では「酔っ払っている」という意味。友達と飲みに行ったときによく耳にします。
例:I’m absolutely pissed!(めっちゃ酔ってる!)
- Mate
「友達」の意味で、イギリスでは非常によく使われるカジュアルな呼び方。ちょっとベタなくらい定番の表現です。
- Rubbish
文脈によって「ゴミ」という意味にも「ナンセンス/くだらないこと」という意味にもなります。
例:That’s absolute rubbish!(そんなのバカげてるよ!)
- Cockney
ロンドン東部出身の人を指す言葉で、独特なアクセントとスラングでも有名です。
- Blimey
アメリカ英語の “Wow!” に近い驚きを表す表現。びっくりしたときや予想外のことが起きたときに使われます。
例:Blimey, that was unexpected!(うわ、まさかの展開!)
- Bloke
アメリカ英語の “guy” にあたる表現で、一般的に「男の人」を指すカジュアルな言い方です。
- Bollocks
かなり有名なイギリス英語の表現で、さまざまな意味を持ちます。
「でたらめ」「信じられない」といった驚きや失望の感情を表すこともあれば、男性のあそこ(睾丸)を指すことも。
例:That’s bollocks!(そんなの嘘だろ!)
おもしろいイギリス英語の言い回し
- I was gobsmacked
「gobsmacked(ゴブスマックト)」がポイント。このフレーズ全体で「衝撃を受けた」「びっくりした」という意味になります。
例:I was absolutely gobsmacked!(本当に驚いたよ!)
- It’s all gone pear-shaped
「すべてうまくいかなかった」「計画が台無しになった」といった意味の表現です。
- She’s a sandwich short of a picnic
彼または彼女に使って、「ちょっと頭が足りない」「賢くない」という、ユーモラスながらも失礼な表現です。
- He’s mad / He’s crackers
「彼は頭がおかしい」「正気じゃない」という意味のスラング。
例:He’s completely crackers!(彼、完全にイカれてるよ!)
- Have a chinwag
「おしゃべりする」という意味のカジュアルな言い回し。
例:Let’s have a chinwag over tea.(お茶しながらおしゃべりしよう。)
- What a chav!
面白いというより辛辣な表現で、「下品でマナーの悪い人」を指します。イギリスのスラングでかなり見下した言い方です。
- That’s smashing / ace!
「最高!」「すごくいい!」という意味のポジティブな表現。
例:That concert was smashing!(あのコンサート最高だった!)
- I’ll ring you / give you a ring
「電話するね」の意味。ダイヤの指輪ではないのでご注意を。
- Have a fag
アメリカでは非常に不適切な意味になることがありますが、イギリスでは「タバコを吸う」という意味の表現です。
- He’s so gobby
「口が悪い」「うるさい」「出しゃばり」といった人物を表します。
- Oh, she’s whinging on
「文句ばかり言ってる」「ぶつぶつうるさい」といった感じ。whinging(ウィンジング)は“愚痴を言う”という意味です。
- Ta-ta!
「バイバイ」「じゃあね」という、カジュアルな別れの挨拶。
- Taking the piss
「からかう」「バカにする」という意味。アメリカでは不適切に感じられるかもしれませんが、イギリスではかなり一般的。
例:Are you taking the piss?(からかってるの?)
- The bee’s knees
「最高に素晴らしいもの」や「お気に入りのもの」を表す可愛らしい言い回し。
- Don’t get your knickers in a twist
「カッカしないで」「イライラしないで」という意味。
- A curtain twitcher
「のぞき見好きな人」「近所の噂話が好きな人」を指す、ユニークで面白い表現です。
- Poppycock
「ばかげたこと」「ナンセンス」という意味の古風でちょっと可愛い言葉。
- Quid
アメリカでいう“bucks”のように、イギリスでは“pounds(ポンド)”の口語表現として使われます。
例:It costs 20 quid.(20ポンドだよ。)
上品で知的なイギリス英語の単語たち
- Alas(アラス)
悲しみ・後悔・心配などを表す感嘆詞。「ああ…」「なんということだ…」のようなニュアンスです。
- Beastly(ビーストリー)
「とても不快な」「ひどい」という意味の古風な言い回し。
例:What a beastly day!(なんて嫌な日だ!)
- Bore(ボア)
「退屈な話ばかりする人」を意味します。話が長くてつまらない人を指します。
- Brick(ブリック)
信頼できる人、頼りになる人のこと。
例:He’s an absolute brick.(彼は本当に頼りになる人だ。)
- Discombobulate(ディスコンボビュレイト)
「混乱させる」「困惑させる」というユーモラスな響きの単語。
- Erudite(エルユダイト)
博識な、知識が豊富な、教養ある人を表す表現。
- Forsooth(フォースース)
「まことに」「本当に」という意味の古風で格式ばった言葉。
- Grandiloquent(グランディロクエント)
大げさで気取った話し方、難解で誇張した表現を使うこと。
- Loquacious(ロクウェイシャス)
「おしゃべりな」「話好きな」といった意味。知的な印象もあります。
- Nary(ネアリィ)
「まったく〜ない」「一度も〜ない」という意味の詩的または古風な表現。
- Platitude(プラティチュード)
使い古されたつまらない決まり文句や常套句。
- Perchance(パーチャンス)
「もしかすると」「ひょっとして」という意味の古語や詩的な表現。
- Pernicious(パーニシャス)
「有害な」「破壊的な」という意味で、じわじわと悪影響を与えるものに対して使われます。
- Superfluous(スーパーフルアス)
「不必要な」「余分な」「やりすぎの」といった意味の知的な表現。
- Terribly(テリブリー)
否定的に感じられるかもしれませんが、実は「とても」「すごく」と強調に使われることも多いです。
例:I’m terribly sorry.(本当に申し訳ありません。)
- Verily(ヴェリリー)
「まことに」「本当に」。宗教的、詩的な響きを持つ古風な言い回し。
- Quotidian(クォティディアン)
「日常的な」「ごく普通の」という意味のフォーマルな単語。
- Yonks(ヨンクス)
「ものすごく長い間」「ずっと前から」という意味のカジュアルでイギリスらしい表現。
例:I haven’t seen you in yonks!(ずいぶん久しぶりだね!)
イギリス英語のスラング一覧
- All to pot(オール・トゥ・ポット)
物事が完全に失敗したときに使われる表現。「台無し」「めちゃくちゃになった」という意味。
- Brass monkey(ブラス・モンキー)
「ものすごく寒い」ことを表すスラング。
例:It’s brass monkey weather today!(今日は凍えるほど寒い!)
- Brilliant!(ブリリアント)
「最高!」「素晴らしい!」という意味。イギリスでは特によく使われます。
- Bugger all(バガー・オール)
「全く何もない」という意味の口語表現。
- Bugger off / Sod off(バガー・オフ/ソッド・オフ)
「どっか行け!」という意味で、少し強めの口調(※かなり失礼になる場合もあります)。
- Cheers(チアーズ)
乾杯の時だけでなく、「ありがとう」という意味でもカジュアルに使われます。
- Chuffed(チャフド)
「とても嬉しい」「大満足している」時の定番スラング。
例:I’m well chuffed with my results!(結果に超満足!)
- A cock up(ア・コック・アップ)
「やらかした」「大失敗」という意味のカジュアルな表現。
- Do(ドゥ)
動詞ではなく名詞で、「イベント」や「パーティー」の意味で使われます。
例:We’re having a leaving do for Sarah.(サラの送別会をやるよ。)
- Dodgy(ドジー)
「怪しい」「信用できない」「ヤバい」ような人や物を指すときに使います。
- Fortnight(フォートナイト)
「2週間」の意味。イギリスではとても一般的な表現。
- Gutted(ガテッド)
「がっかりした」「悲しい」といった、強い落胆を表すときに使います。
- Hunky-dory(ハンキードリー)
「順調」「問題ない」「大丈夫」という意味の古風で可愛らしい表現。
- Posh(ポッシュ)
「上品な」「高級な」。イギリスだけでなく、世界中で知られる単語。
- Proper(プロパー)
「ちゃんとした」という意味もありますが、「とても」「本当に」という意味でも使われます。
例:That’s a proper good meal.(本当においしい食事だった。)
- To nick(トゥ・ニック)
「盗む」という意味のスラング。
例:Someone nicked my phone!(誰かに携帯盗まれた!)
- Boot(ブート)
車の「トランク(荷物入れ)」のことをイギリスでは「boot」と呼びます。
- Brolly(ブロリー)
「傘」のかわいらしいスラング表現。
- Dim(ディム)
あまり頭がよくない人を表す言葉。「鈍い」「ちょっとバカ」というニュアンス。
- Innit?(イニット?)
“isn’t it?” をさらに縮めた形。若者の会話でよく使われる砕けた表現です。
例:Nice weather, innit?(いい天気だよね?)
- Miffed(ミフド)
「イラッとした」「ムッとした」ときに使う軽めの不機嫌を表す言葉。
典型的なイギリス英語のフレーズ
- Keep calm and carry on(キープ・カーム・アンド・キャリー・オン)
混乱の中でも冷静さを保ち、前に進もうと呼びかける有名な英国のスローガン。
- Mind the gap(マインド・ザ・ギャップ)
ロンドンの地下鉄でよく聞かれるアナウンスで、電車とホームの隙間に注意を促す警告。
- Bloody hell!(ブラッディ・ヘル!)
驚きやイライラを表す強い感嘆詞。
例:Bloody hell, what happened here?(なんてこった、ここで何があったんだ?)
- Jolly good!(ジョリー・グッド)
「素晴らしい!」「いいね!」といった肯定や満足を表す少し古風な表現。
- Bob’s your uncle(ボブズ・ユア・アンクル)
一連の手順を終えたときや「これでOK!」という結論に使われる決まり文句。
例:Just add hot water, wait a minute and Bob’s your uncle!(お湯を注いで、1分待てばOK!)
- It’s raining cats and dogs(イッツ・レイニング・キャッツ・アンド・ドッグズ)
「土砂降りの雨」を表す有名なイディオム。
- Fancy a cuppa?(ファンシー・ア・カッパ?)
「お茶でもいかが?」というイギリスらしい誘い文句。
※“cuppa” は “cup of tea” の略。
- It’s not my cup of tea(イッツ・ノット・マイ・カップ・オブ・ティー)
「それはあまり好みじゃない」「興味ないな」といった気持ちを表す定番表現。
- Posh nosh(ポッシュ・ノッシュ)
「高級料理」「おしゃれな食べ物」を意味する、リズムが可愛いイギリス英語。
- Take the Mickey(テイク・ザ・ミッキー)
誰かをからかう、バカにするという意味。
例:Are you taking the Mickey out of me?(私のことバカにしてるの?)
イギリス英語の褒め言葉
イギリス英語ならではのエレガントで気の利いた褒め言葉、聞いたことがあるものがあるかチェックしてみましょう!
- You look smart / You’re smartly dressed(スマートに見える/きちんとした服装だね)
この“smart”は「頭がいい」という意味ではなく、「おしゃれ」「きちんとした服装をしている」という意味です。
- He’s as bright as a button(彼はボタンのように明るい)
ここでの“bright”は「頭がいい」「賢い」という意味。知的で賢い人を褒めるときに使います。
- I quite fancy you(あなたのこと、ちょっと気になってる)
“fancy”は「好き」「惹かれている」といった恋愛感情を含んだ表現です。
- She’s very lush(彼女、とても魅力的だよね)
“lush”は「とても魅力的」「セクシー」という意味で、女性に対して使われることが多いです。
- I think he’s very fit(彼、すごくイケてると思う)
“fit”は「健康的」ではなく、「かっこいい」「超イケメン」という意味のスラング。
- She’s quite tidy, isn’t she?(彼女、なかなかキレイじゃない?)
“tidy”も見た目を褒める表現で、「整っていて魅力的」「イケてる」というニュアンスがあります。
- You look smashing tonight(今夜の君、最高に素敵だよ)
“Austin Powers”でもおなじみ、“smashing”は「素晴らしい」「最高」という意味の褒め言葉。
- He is so buff(彼、めっちゃイケてる)
“buff”は「筋肉質」という意味もありますが、ここでは「セクシー」「見た目がいい」という意味で使われています。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
先ほども触れたように、イギリス英語とアメリカ英語では、単語・フレーズ・表現・つづりなどに違いがあります。でも、それだけではありません!
イギリス英語とアメリカ英語を比べるとき、私たちがまず思い浮かべるのはスラングや発音の違いですよね。
特にイギリス独特の言い回しは、とてもユニークで学ぶのも楽しいポイントです。では、イギリス英語とアメリカ英語の代表的な違いを見てみましょう:
- 語彙(Vocabulary)
両者はほとんどの英単語を共有していますが、一部には異なる単語も存在します。
例:アメリカ英語の apartment(アパート)は、イギリス英語では flat といいます。
- つづり(Spelling)
スペルにも違いがあります。
例:アメリカ英語では color と書きますが、イギリス英語では colour のように “ou” を使います。honor → honour なども同様です。
- 過去形の動詞(Past Tense Verbs)
イギリス英語では、過去形の語尾が “-ed” ではなく “-t” になることがよくあります。
例:learned → learnt、dreamed → dreamt
イギリス人はなぜ「cheers(チアーズ)」と言うの?
「cheers」はカジュアルな「ありがとう」の意味として使われるイギリス英語の表現です。
「Cheers, mate(チアーズ、メイト)」と言えば、「ありがとう、友よ」というニュアンスになります。
イギリス人でも「イングランド人」ではないことがある?
「English(イングランド人)」はイングランド出身の人を指します。一方、「British(ブリティッシュ)」はグレートブリテン(イングランド・スコットランド・ウェールズ)やイギリス全体(UK)に住んでいる人を指す言葉です。
つまり、「English」は「Scottish(スコットランド人)」「Welsh(ウェールズ人)」「Northern Irish(北アイルランド人)」とは区別されますが、「British」はそれら全てを含む総称です。
スコットランド、ウェールズ、イングランドに住んでいる人たちは皆「British」と呼ばれます。
イギリス人のように話すには?
イギリス人のように話したいなら、まず発音と語彙を意識することが大切です。
イギリス英語には地域ごとにさまざまなアクセントがあるため、ネイティブスピーカーの話をよく聞いて、特定のアクセント(たとえば「Received Pronunciation(標準的なイギリス英語)」)を真似する練習が効果的です。
また、イギリス独特のスラングや語法、文法の違いにも慣れておきましょう。
イギリスのアクセントを真似するときは、敬意と好奇心を持って文化への理解を深めながら練習するのがポイントです。そうすれば、上達も早くなりますよ!
イギリス英語とアメリカ英語は今後、完全に分かれてしまう?
かつて通信手段が限られていた時代であれば、イギリス英語とアメリカ英語が大きく分岐していた可能性もありました。
しかし現代では、インターネットやメディアを通じて両者の間に制限なくコミュニケーションが取れるため、完全に分かれてしまう可能性は低いと考えられます。
もちろん、時代とともに表現や単語の違いがさらに生まれる可能性はありますが、両方の英語が全く別物になることはまずないでしょう。
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